こみかん

eleusis2006-12-20

師走になると我が家に頂き物が多くなる。
貝とか蟹とか久保田とかこみかんとか。
地方の醍醐味。


ローズティーにレモンを入れると鮮やかなオレンジ色になって美しい。


母の箪笥から着物を引っ張り出してあててみる。
小柄な母にあわせて誂えてある着物は全て袖が短いのが惜しい。
着物の柄がよくわからないことも。
判別できたのは楓、橘、椿・・・。


或る女」は昨日の早朝に読了。
女の堕ちかたがリアルで、少しばかり身につまされる。
しかし、「もう若くはないし、健康を失った自分の身体では男を繋ぎとめられない」と焦り、
年若い妹に偏執的に嫉妬した葉子の年齢は、私の年齢とあまり変わらない。
昔も今も男性は女の年齢による身体の変化に、女が思っているよりもずっとシビアなのかもしれない。
怠るなということだ。


書棚の整理中に、先日買った文庫本がすでにずっと以前に読んでいたものと全く同じと判明。
読んだ端からすぐに忘れてしまうのは、読んだうちには入らないのだろうか。
「小説家をみつけたら」という映画で、主人公の少年が高校だかなんだかの授業で
すらすらと古典のフレーズを暗誦していたシーンを思い出す。
記憶したフレーズがすらすらとでるのは古文単語くらいなものだ。
ああいう授業があったら学校にももうちょっと行ったのに。