前前夜

姉夫婦と父母と共にクリスマスの前前夜のご馳走をする。
鮟鱇鍋と寿司と刺身。ケーキ。
記念日というものは本来こういう家庭的な瞬間のために存在するのだなと改めて思う。


気分の乗ってきた父があけろと命令した日本酒「久保田」を結局私だけが存分に呑む。
姉の旦那さんはうちに来るといつもたいして欲しくもなさそうな酒を無理やり勧められるにもかかわらず、
快く飲んでくれている。


私は、自宅ゆえ後のことを考えずに呑む。


昨晩は奇妙な夢を見た。何かの少女マンガのような。
私は不眠症の上夢見が悪い。
幸せな夢はすぐに忘れ、恐ろしい夢は後々まで決して忘れない。
それゆえ「夢十夜」は面白かった。


「白痴」は序盤からかなり面白く読んでいる。
ロシア人は滑稽な人間をうまく描く。